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日本ハラールセミナー Brahim’s Dewina主催 講演

| 2014年6月5日更新 | 活動レポート

2014年6月2日、東京都内ホテル・コンラッド東京にてマレーシア機内食工場企業・Brahim’s Dewina主催「日本ハラールセミナー2014」が行われました。

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マレーシア前首相、前OIC議長 Tun Abdullah Badawi様が特別ゲストとしてご挨拶とご講演があり、Brahim’s Dewina Group of companies会長 Datuk Ibrahim Hj Ahmad Badawi 氏による開会式が行われました。

マレーシア研究機関:Institute of Islamic Understanding Malaysia (IKIM)局長Datuk Nik Mustapha Nik Hassan、マレーシアイスラム開発局 ハラールハブ部門ディレクター(JAKIM):Hajah Hakimah Binti Mohd Yusoff、マレーシア ハラール産業開発公社(HDC) CEO: Dato Seri Jamil Bidin, 前JAKIM 局長・現Brahim’s Halal 部門顧問 Dato Wan Mohamad Dato’s Shaikh Abdul Azizらによる講演が午前中行われました。

他、在日本マレーシア大使らがご来賓されました。

セミナー講演は上記関係者以外では宗教法人日本ムスリム協会 会長アミーン徳増先生とNPO法人日本ハラール協会の筆者自身でした。

来場は一般の食品、旅行業、宿泊・飲食業企業様らほかメディア関係者らで、来場者数約200名での開催となりました。

セミナーの目的は以下です。

*  日本におけるハラールの原則・概念に関する理解、認知度の向上

*  日本の多様なハラール産業界のための基盤づくり

*  日本のハラール事業者の促進と支援

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日本ハラール協会としては、マレーシア政府JAKIMに承認された国内第2の機関であることから、この場で日本における「ハラール事情の現状」を発言する機会を与えられました。日本で起こっている事実をマレーシア本国の方々と、国内食品関係者らに知って頂く事ができた事に大変感謝をしております。

少ない時間の中で要点だけを話す事になりましたが、私のお話させて頂いた要点は以下になります。

*   昨年度より、今年上半期までで、協会への問い合わせ件数や、毎月実施している講習の参加者数が倍以上になっている事からハラール産業への注目度が急上昇している事が分かる。

*   自称ハラール認証が横行している。ハラール基準なし、ハラール認証システムなし、イスラーム法学修学者、食品技術の専門知識を有さない人物による監査等、世界的に通用するハラール認証にはほど遠いクオリティーでハラール認証として証書発行をしている。

*   海外から国内飲食店の認証をしに来日し、認証書を発行するがその後のフォローもない。実情、認証発行当時はアルコール飲料の販売はしていなかったが、半年後には販売を開始している。店舗前には「ハラール認証」という表示を掲げている。

*   国内にハラールファトワ委員会や、ハラールR&D、ハラール専用テスト機関がない。

*   「ムスリムフレンドリー」という言葉が「ハラール以下」という意味合いで国内では使用されているが全くの誤解である。ムスリムに友好的であるという以上は食に関しては最低限のハラール性は担保されていなければならない。(ポークフリー、アルコールフリー、ハラールと畜肉使用)

*   提供者の勝手な押し売りが必ずしも消費者のニーズではない。

*   ハラール食のインフラが整っていない。ハラール原材料、食材が流通していない、国内生産品が少ない、国産ハラールと畜肉がない、ハラール食品の卸業者が少ない。少しずつ揃いつつあり、改善はされていくと伺えるが、現時点では少ない状況。

*   ムスリムの監修、意見、存在なしにハラール製品、サービスを提供しようとする傾向がある。ムスリムに対するサービスや製品はムスリムに聞くのが最良である。それなしでは気づかないことや、安易な間違いをおかしがちである。

*   ハラールという言葉を使用するにあたっては、人の信仰に触れることからとてもセンシティブに扱う必要が有る。ビジネスの側面だけが表面化されているが、イスラームという宗教があり、それが根底である事、それを実践するイスラーム教徒(ムスリム)がその消費者で利用者である事も忘れてはならない。

*   ハラール産業は一個人、一企業への利益の還元ではなく、地域、国、日本の社会やムスリム社会への還元ができて初めてサイクルする特徴がある。

*   諸外国(イギリス、フランス、ニュージーランド、オーストラリア、ブラジル、タイ、台湾、韓国等)が非イスラーム国家であるにも関わらず、ハラール産業で成功を治めている事例からみて、日本も例外でなく、国家と宗教が経済効果を生み出す政策と捉え、共存することは可能であり、それにはムスリムと共に国家が整備をする体制を持つべきであると思われる。

*   日本製ハラール製品・サービスがその品質や評判を世界市場で保持していくためにはどうすれば良いのかを考えることが必要である。そうすれば自ずと今、するべきことが見えてくる。

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各関係者の方々がマレーシアにおけるハラール認証基準の成り立ち、認証方法など具体的に紹介し、HDCはマレーシアハラールハブとドバイハラールハブをつなぎ、アジア諸国からの流通を中東やヨーロッパ、アフリカ方面へ促すプランを紹介しました。詳細については協会の方で、このプランが現実的であるかどうかをコスト面や物流を含め確認する予定をしています。

 今回のセミナーは、ハラール市場において成熟しきったマレーシア国家の方々が、まだ生まれたばかりで未熟な日本の市場に対して話す内容としては、相当レベルが違っていることや、国内の事情を踏まえると最適な内容であったとは言いがたく、混乱を招く要因も多いにあることが伺えました。今後日本における認証機関である我々が、そのギャップを埋めていかざるを得ないことも理解しました。

セミナー終了後は多くの食品企業の方々と名刺交換をさせて頂き、自治体、コンビニチェーン企業、卸売、製造、飲食業者様らに、それぞれの思いやお考えをお聞かせ頂きました。プライベートなセミナーであったにも関わらず、これだけ多くの方々がご出席されたことをから改めて、ハラールへの関心の高さと本気度を伺え、協会もそれに答えていけるだけの体制作りを強化するべきであると感じました。

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夕刻からはブラヒム社国内2店舗目のマレー料理店のオープニングに招待され、「辛い。。。」といいながらも美味しくマレーシア料理を堪能させて頂きました。前マレーシア首相ご夫妻や来賓の方々もご参加され、とても気さくにお話される方々でした。

最後に、JAKIMハラールハブ代表のハキマ女史と対談した中で「純粋な気持ちで仕事に徹底していれば、間違うことはない。アッラーが応援してくださる。」と話しました。我々には、ムスリム社会のためにハラール産業の側面から改善する義務がある。個人の利益を追求するのでは何ら意味がなく、故にその恩恵はムスリムだけではなく、日本の社会や世界の社会にも貢献する事ができる。また、それが当協会の存在意義であると考えております。 レモン 史視

 

 
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