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マレーシア世界最大級ハラール展示会MIHAS 2014出展、世界ハラール会議WHC出席

| 2014年4月25日更新 | 活動レポート

2014年4月9日〜12日までの4日間、マレーシアクアラルンプールにて恒例のハラールウィークが開催されました。

協会も過去4年連続このイベントには参加をしておりますが、今回からは主動が民間から政府に代わり、MATRADE(マレーシア輸出開発機構)と国際貿易省が主催でHDC (ハラール開発機構)が運営を手がけました。例年は協会としては展示会への参加よりも、世界会議を中心に参加をしており、その年のハラールに関する旬の話題を話し合う場として世界中のハラール関係者らが集まる機会で今年も他の国々のハラール認証機関にお会いする事を期待をしていましたが、ほとんど見られず、むしろ今年は何故か参加者層が全く違っており、大方がマレーシア本国の方々と、海外からは政府機関の方々が見られたものの、外国人の数の方が少ない印象でした。逆に、これ迄は日本人の数が少なく、寂しい思いもしたものですが、今年は日本人が恐らく200人は超えていただろうと思うほど至る所で見かけられました。日本から複数ツアーが出ていた事や、銀行関係者らが多かった事、協会も日本からツアーを構成して合計27名が参加されました。そのうち約半分は出展者の方々や協会スタッフでしたが、少ないお声がけの中でこれだけの人数に集まって頂けたのも、ハラールへの興味と関心が今年に入って一層増している事が伺えました。

協会がツアーを構成した理由は、出展者の方々にMIHASへご出展頂き、昨年末のUAEでの出展と異なり、アジアでのハラール産業の感触をつかんで頂きたかった事の他、一般からも募集した理由は、①日本にいて、想像だけのハラール産業から飛び出して頂きたい。②国内メディアでみる過激なイスラームをイスラーム圏に実際に足を踏み入れ、その土地のイスラーム教徒がどのような暮らしをしていて、性質があって、どんな人たちなのか、イスラームとはどういう宗教なのかを見て、聞いて、体感して頂きたい。こんな思いから始まりました。

我々はハラール認証という話をするに上で、イスラームの戒律の話をせざるを得ないのですが、戒律とはイスラームの外面であり、イスラームの内面が存在し、それは優しく、美しく、寛容なものであり、それに相反する、戒律だけをイスラーム(厄介ごとばかりのイスラーム)だと思われる一般の日本の方々にメッセージを伝え間違えている事を常々感じており、そんなイスラームの内面を見て頂く事で、きっとイスラーム=暴力的なイメージをもった方がいらっしゃれば、そうではない事に気づいて頂けるのでは、という願いを込めて今回のツアーを引率いたしました。

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初マレーシア料理という方もいらっしゃる中、食べ方を習いながらの夕食。

右手にスプーン、左手にフォークでお皿に好きな物をとって頂きます。

添乗員がいないので私が添乗員と通訳ガイド役も勤めます。

4月8日、出展者の方々と会場準備に入るため早朝ホテルを出発しました。JHAの共同ブースという形で、当協会のハラール認証を御取得された4社様がご出展されました。前回のUAEでの出展では、「日本感」が足らない、という難点でありましたので、それをなんとか一目で「Made In Japan」が分かるように、ということで「イスラームx和」のコンセプトを考えてみましたが、気候の暑いマレーシアで4月に開催ということもあり、「さくらxゆかた」をテーマにブースを作成しました。日本から桜の造花を大量に持ち込み、キッチンでのデコレーションも桜をイメージしたピンク系で統一しました。この日は協会のイスラーム法学者であるトヒル氏と2人で、外気が入りっぱなしでエアコンがきいていない会場でしたので、汗水をポトポト流しながらの作業となり、ブースの中心部に桜の飾りつけを行いました。何とか各社様ともブースの設置・買い出しも終了しました。

夜は大方の今回のツアー参加者の皆様が揃った時点で、参加者の方々にはハラール認証取得済みの企業様から、これからハラールについて学びたい、という方迄の幅があったことから、意識の統一と、ハラールに対する知識の共有が必要である、ということでセミナーを兼ねた夕食会を開催しました。まずは、ご参加頂いた皆様への感謝の気持ちをお伝えし、今回のツアーと出展の目的、イスラームとは、ムスリムとは、ハラールとは、日本ハラール協会とは、今後の日本でのハラール産業についてなど、今回ご参加頂いた方々に何を見て頂きたくて、何を知って頂き、それを国内に持ち帰り更に、国内のハラール産業の発展を支える何かにして頂きたい、我々はそれらを見て、聞いて、体験する場をご提供する事はできますが、どう感じるか、どう吸収されるか、どう捉えるかはご自身次第である等、前述しましたような内容をお話しました。そして、マレーシア政府ハラール開発機構(HDC)の方より、具体的に数字で分かりやすくマレーシアのハラール産業と世界のハラール産業についてお話をして頂きました。心の準備と知識の準備が万端になったところで、明日からのキックオフを迎えるにあたり準備完了となりました。

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4月9日、マレーシアハラールウィーク開催、MIHAS2014、ならびにWorld Halal Conventionが始まりました。会場の一番最後のホールで手前に人の流れを止めるような通路があったにも関わらず、初日から多くの来訪者に恵まれました。また、今回の大きなテーマでもある「ハラール和食」のライブクッキングも料理家の田中 愛子さんと助手の中島 涼子さんのお二人に日本から持参したハラール認証済みの日本の食材と現地の食材を掛け合わせ、誰でも簡単にご家庭で楽しめる「ハラール和食」の提供をして頂きました。日本の調味料は知っている人や、興味の有る人でない限り使い方が分からないという事があります。ハラール認証を取得したところで、それらが分からないままであれば、ムスリムがそれを手にしたときに購入には至らない、ということで、それであれば誰でも分かりやすく簡単に調理できる方法を披露しながら、味が好まれるか等提供できればいいのでは、という発想で、世界初の試みであろう、和食で尚かつハラールな「ハラール和食ライブクッキング」を提供致しました。

メニューは、粉末クロレラを使った「クロレラ団子」、ハラール照り焼きソースを使った「照り焼きチキン」、牛乳ベースの「野菜たっぷりお味噌汁」、ハラール味噌とハラール麺つゆの「野菜炒め」です。どれも人気でしたが、特に照り焼きチキンを作り出すとみるみるうちに人だかりができ、ご近所のブースに座り込む人がでてくるくらいの大人気となりました。ソースを最後に絡めるだけの単純なお料理ですが、試食された方々は大絶賛でした。あまり野菜を食べる文化ではない、東南アジアの食文化に和食&ヘルシーを組み込んだ食育をベースにアイデアたっぷりのメニューを考案された田中愛子さんは、調理の合間にニューヨーク仕込みの流暢な英語で試食者の方々に和食のヘルシーさや、野菜の食べ方、集まる方々の中には「日本人のような肌になりたい!」「どんな化粧品を使っているの?」と質問される方々もいらっしゃり、その度に食べ物がどう影響するのかなどをお話されていました。

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VIPゲストの国際貿易大臣もご試食されました。 現地の方に和食について語る田中愛子さん

 今回ご出展されたのは、株式会社クロレラ工業様、MYYUKI株式会社様、株式会社よつ葉乳業様、有限会社鵜ノ池製茶工場様の4社様です。このMIHASにはマレーシア政府JAKIMが承認した各国のハラール認証機関が認証した製品のみ展示が可能です。従って、国際基準で認証している製品ばかりですので、どこで試食・試飲をしても間違いなくハラールである、という安心感があります。

日本のブースはなぜこんなに小さいのか、と訪れた方の中にはがっかりされた方もいらっしゃるかもしれません。過去、日本から日本ブースとして出展した事は現地法人を除いてはなかった事や、日本において最終製品でハラール認証する事が困難であり、数が多くないという点から、今回の出展者の方々は未開の地に足を踏み入れた、大きな一歩を前進されたパイオニア的存在であると言えると思います。実際は認証取得企業様の中でも出展を考慮されたところは他にもありましたが、残念ながら予算や人員が不足しているとの理由で断念をされました。一方、お隣の韓国や台湾は一つの通路全部にブースを構えているほど大掛かりな出展をされていました。どちらも国家予算がハラール認証企業への支援と、その後のプロモーションに充てがわれており、そのため我々の自前ブースとは遥かにサイズも見栄えも違う物を堂々を構えておりました。日本では国家が2020年までに輸出総額1兆円を目指すそうですが、輸出のできない所に国家予算をあてがうよりは、輸出ができて活用できる所に予算をあてがった方が有益である事は明らかです。

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4月10日は一部の参加者の方々とマレーシアハラール開発機構のGlobal Halal Support Centre を訪問しました。このセンターでは無料でハラール産業についての情報提供や、製品ローンチ会などをする場を外国製品であってもさせてもらえる等、世界のハラール産業を活性する為の活動をしています。日本の企業にとっても多いに利用できる便利な施設です。

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その晩は、最後の参加者グループがKL入りし、本体に合流し、MIHAS会場のすぐ隣のマンダリンオリエンタルホテル内の日本食屋さんでジェトロクアラルンプール所長様をお招きした夕食会となりました。所長様には昨年から2年連続でご参加ただいており、貴重な現地市場情報を頂きました。「ハラールか否かは別として、良いものは売れる。おいしいものは売れる。」とおっしゃっていたのが印象的でした。

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4月11日、早朝からプトラジャヤへと向かいました。途中にプトラジャヤモスクへ見学に立寄ました。ここは観光客でも入れるモスクとなっており、ヒジャーブを被っていない女性には貸し出しをしてくれます。しかし、この日は早朝すぎてまだ中へは入れないと言われましたが、何とか交渉の後、入れて頂く事ができました。「こっから先はヒジャーブ被ってね。」とモスクに入る線の前でいわれ、女性はヒジャーブを着用しました。まず、私とトヘル氏はモスクへ「こんにちは(サラーム)」の挨拶をするために礼拝をしました。そして、創造者で唯一神のアッラーに、この参加者の方々にイスラームの美しさや、柔らかさが伝わるよう、今回のイベントが成功するように祈願をしました。礼拝を終えた後は、できるだけ参加者の方々のご質問に答えられるように努めました。「あそこに書いてある文字はなんと言う意味ですか。」「あれは神の他に神はなく、預言者ムハンマドが最後の使徒である。という意味です。」「これはクルアーンですか。」「壁には植物の絵はいいが、動物の絵はだめなんですね。」「ムスリムの方は穏やかな方が多いですね。」「クルアーンを読んでみたくなりました。」など、様々な思いや質問を受けました。私はこれを聞いただけでも今回この企画をした甲斐があった、このためにしたのだと思わずにはいられないくらい嬉くなりました。改めてアッラーの存在と御加勢を実感しました。

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皆さん、とてもすてきな笑顔で写っていらっしゃいます。

 引き続き、今回のメインイベントの一つでもあるマレーシア政府ハラール認証部門のJAKIM訪問です。前日に我々を認証機関として指導してくださった張本人でもある、ハラールハブ代表のハキマ女史にWHCの会場でお会いし、「ヒンド、明日は行けないかもしれないよ、できるだけ行けるようにしてみるけどね。」とおっしゃっていましたが、結局やはりミーティングが1つ2つどころではなく、3つ以上あるんだよ、と聞かされ本当にお忙しいハキマ女史とゆっくりはなせなかった事が残念でしたが、納得し、JAKIMの紹介をして頂きました。

最後に、いつも私の戯言を聞いてくださる兄弟たちに感謝の気持ちを込めて、お土産を渡しました。ハキマ女史には桜の花が満開のすてきな七宝焼のお皿をプレゼントしました。

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我々の手作りの、この小さな桜満開ブースに連日多くの方々が訪れ、いろんな思いやお話を聞かせて頂きました。 新しい商売を考えている方、日本食レストランを現地で営んでいる方、これからハラールというものを考えようとしている方、様々な見方があるかと思いますが、ハラールとはイスラームという宗教における戒律であり、その根底にはイスラームという宗教があり、それを実践する人がムスリムである。従って、ムスリム向けのサービスや製品を考案しようというならば、ムスリム不在ですると間違いをおかす可能性は多いにある一方、そこに、ムスリムの存在、ムスリム目線があればまず間違う事はないだろう、という点を必ず視野に入れて頂きたいと思います。現に、各所で行われるセミナー、サービス、ガイドブックにはムスリム目線不在なため、多くの過ちが見受けられ、中には取り返しのつかないものまで有ります。マレーシアはハラール産業を国策として取り入れており、日本が国家としてハラール産業に腰を据えるのであれば、この要点は絶対に無視してはならないのと、ハラール産業においては、マレーシアから学ぶ点は多くあります。我々のような民間が海外でハラールに関する外交活動を続けておりますが、国家同士でないとどうにもならないこともあり、壁にぶつかることもあります。国家利益としていくには、それらを解消して頂く事が必要です。

今回のMIHAS出展は「日本のハラール」のプレゼンスそのものをアピールできた事、輸出にふさわしい商品が並んだ事も含め「Made In Japan」の価値を改めて認識できた事、これに可能性を感じずには誰もおられません。実際に参加した方々はそれを身をもって実感されたはずです。何に可能性を感じたか、私にとってはより多くの日本の良いハラール製品を広められる事、ムスリムの生活が改善される事、皆様にとっては大きな商機である事。そして何より、日本の国益になり、最終的にムスリムの益となる事です。ハラール産業はすべてに利益が循環することでサイクルします。これを皆様にも共有したく、また来年度、更に有意義で有益なイベントにしていきたいと思います。   レモン 史視

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