HOME >>  活動レポート > プーケットハラール2011活動報告

プーケットハラール2011活動報告

| 2011年7月5日更新 | 活動レポート

2011年6月22日から25日まで、タイ プーケット島にて世界中のハラール関係者らが招かれハラール世界会議並びに展示会が開催された。

主催は前回、協会の副理事・松井がタイ バンコク郊外にあるThe Central Islamic Council of Thailand タイ王国中央イスラム委員会とシェイクフル イスラム事務所である。世界ハラールフォーラムということで、メンバーは16カ国からのハラール関係者の代表者達らが招待された。

タイ王国は仏教国であるにも関わらず、モスリムの人口が14%、77県中39県にモスリムがいる。モスクの数はなんと、タイ全体で3650軒、プーケットだけで51軒もある。プーケットのモスリム人口は全体の30%、ここプーケットで世界ハラールフォーラムが開催されたこともうなずける。

タイでは今回主催のCICOT以外には、タイの名門チュラロンコーン大学にハラール研究所がありハラール認証などを行っている。

今回のイベントを通してタイもマレーシアやインドネシアに劣らずハラールに力を入れている事、仏教国でありながらモスリムのモスリムらしい生活ができる国である事、ハラールが国家戦略・地域活性の役割を多いに担っていることを世界中に知らしめたのではないだろうか。

私自身も、そこに行くまでそんな実態があることすら知らなかったが、それらを実感し、それぞれのモスリムが運営するそれらの組織の信頼性や繁栄に対する忠実な態度を見せていただいたように思う。

 
1日目:バンコクから乗り継ぎプーケットに到着

イベントのボランティアの学生達が出迎えをしてくれた。異国の地にいても同胞に会うのは本当にうれしい。タイ人モスリムと初対面である。

タクシーでいく事45分、今回のイベントの一部が行われ宿泊場所であるプーケット・グレースランドホテルに到着。ここはスマトラ地震の際にあった大津波で敷地を流され新築したそうだ。この辺り一帯が全て流され、今でもホテルやコンドミニアムが建設されている。

このホテルは特にハラールに力を入れているわけでもなく、ある程度の人数が集まれば食事などのハラール対応も可能、という具合で、ホテルの部屋にはキブラ(礼拝の方角)が印された矢印が貼ってあった。どうせなら礼拝マットもおいてくれていたら有り難かった。

この日の夜は他のメンバーと初顔合わせとなるディナーが設けられた。プールサイドのステキなロケーションの中、洋・和・タイのビュッフェ式でプーケット副知事のご挨拶から始まった。

各国の関係者が顔を揃え、中にはJAKIMIHIのなじみのメンバーもいた。私が同席したのは10月に予定している視察ツアーで訪問予定のペナン工業団地の方々、タイのイスラム委員会の年長組の方々。

この日は皆、仕事の話はさておき誰が誰などとは気にもならない世間話を弾ませ、子供達が披露してくれるかわいいショーが一層場を盛り上げてくれた。


2日目: 世界ハラールフォーラム

朝食は専用のハラール食が用意されており、一般客の朝食場所とは異なる。メンバーだけがそこでハラールの朝食を食べられることになっている。何を食べて良いのか迷わなくてすむし、豚を目にすることもない分、とても気分よく毎日の朝食が頂けた。

9時から世界ハラールフォーラムの受付をし、記念のバックとこの日の議題などが書かれた冊子を配られ、席を振り分けられ自国の国旗のある席につく。私の席は右の最前列。同席したのは南アフリカの歴史あるハラール認証団体の代表者とその助手、ベトナムのこちらも大変歴史のあるハラール認証団体の代表の方々、そしてVIPゲストでもある在タイ国インドネシアとブルネイの大使館の方々とご一緒した。それぞれのお話を合間に聞く事が出来た。

世界ハラールフォーラムが開始された。枢密院顧問、プーケット副知事、CICOT、シェイクフル イスラムの方らの挨拶、記念品の贈呈、マレーシアのコーラン朗読のチャンピオンの女性によるコーラン読み、そして体調を崩され現地へ脚を運べなかったタイのイスラムシェイクのビデオレター、それぞれグループごとに記念撮影を行った。

いったん休憩に入り、お茶やお菓子を頂きながら5軒ほど展示されたブースをのぞきに行った。タイの輸出用のチキンは全てハラールと言われているが、チキンの加工食品が人気なようでここでも2軒あった。チュラロンコーン大学の研究所も熱心に紹介をしてくれた。ここでは私と同世代の不動産業、コンサル業、ホテル経営をしている実業家の女性に出会い、3男児の母、妻、女社長がどれほど大変なのかを語ってくれた。

カシューナッツの実からできたカシューイというジュースのサンプルが夕べから試飲を勧められる。ちょっと日本人の味覚には合ない気がするが確かに喉ごしがよく、後味がさっぱりしている。ビタミンも豊富だとのことで美容にも良いらしいので、勧められるままに飲んでみた。

休憩後はいよいよ本題に入る。パキスタン、オーストラリア、イギリスのハラール認証団体の代表者らがハラールスタンダード、動物愛護などについてプレゼンがあった。豚がどのような物に使用されているのか、屠殺をする際にはイスラム法に従うことはもちろんだが、それ以外にも非人道的であってはならない点なども上げられ、某国の屠殺場では非人道的でイスラム法に反する方法でハラールとされていた事が公になり結果何軒もの屠殺場が同じ理由で閉鎖された事実などが非難され紹介された。

ハラール産業の利点やハラールとしてのブランディングについてでは、2,009年5月号のアメリカのタイムマガジン(Time Magazine)でハラール経済としてハラールが表紙を飾った事実、世界でどの国が一番ハラール製品を消費しているのか。以外にもヨーロッパ全体で660億ドル、内170億ドルがフランス。インドネシア700億ドル、GCC湾岸諸国440億ドル、アメリカ130億ドルなど。

また、豚がどのような物に使用されているのか。

皮:美容化粧品、ボディーローション、コンディショナー、ゼラチンとしてはグミ、飴、チョコレートムース、ティラミス、フルーツジュース,カルシウムヨーグルト、ゼラチンスポンジなど。

骨:鉄砲玉、写真のフィルム、インクジェット紙、レントゲンフイルム、接着剤など。

脂肪:石鹸、歯磨き、洗剤、シャンプー、絵の具、クレヨン、リンクルクリームなど。

血;鶏、魚の餌、タバコのフィルターの一部など。

当初はハラールツーリズムについて話あうはずだったが、議題が変更されていて個人的にはもう少し新しい議題に触れていなかったことに不満はあったものの、良い情報が提供されたことと、質の高いハラールスタンダードが認証をして行く上で一番大切なことが各国共通して理解されていることが分かり安心感を抱いた。


夕方からは南国らしい派手な貸し切りバスにのって地元のモスクへ行き、そこで地元の奥様達が作ったディナーを頂く。到着するとモスクの前の広場にテントが張られ、席が設けられている。VIP護衛のためか警備の警察官も数名待機している。

席に着くとすぐにココナッツジュースやフールーツ、お茶、ケーキが振る舞われ、間もなくディナーも次々に運ばれてきた。その間に各モスク関係者らからのご挨拶があり、マグリブの時間になると久しぶりに聞くアザーンが大変心地よかった。ここでは、ホテルやレストランの高級料理ではない、地元の人と交流ができる温かい手料理を大変おいしく頂いた。

3日目: プーケット巡りと展示会
ハラールツーリズム

8時ロビー集合で、まずはハラール認証を取得した4☆ホテルを訪問した。ここもやはりハラールツーリズムでモスリム客の増加を計っている。特に中東の人々はタイがオフシーズンに入る雨期を好むそうで、ホテル内にあるレストランもアラビア・インド料理で、CICOTのハラール認証を取得している。このホテルのマネージメントはモスリムではないが、今後のモスリム客入りに多いに期待しているといった雰囲気だ。タイでは、バンコクでも中東(特に湾岸)からの客が大変増加しているそうだ。街の中にも’ドバイ’と書かれたレストランや、湾岸の伝統的な衣装を身にまとった人々も多い。タイがこれだけハラールに力を入れだしたのも、それらの旅行客受け入れの為ではないだろうか。

今後のハラールツーリズムとしてのホテルの対応としては、個人的な見解であるが以下が最低限必要注意事項ではないかと思う。

ーホテルのハラールレストラン

ー朝食場所を完全ハラールにする、もしくは分ける。

ー部屋に礼拝の方角(キブラ)を印し、礼拝マットを設備する。

ー礼拝時間の一覧を提供する。

ー女性専用のプール、サウナ、ジムを設備する。

ー部屋にアルコールをおかない。ホテルにもバーがなければ尚良い。

ーレストラン従業員も女性客の前では男性スタッフをおかないなどの配慮。

ートイレにビデを設置する。

以上は、日常的にモスリムが必要だと思う一般的な要求だが、今後ハラール化するホテルや施設には最低このような設備は完備してもらいたい。また、近い将来にはハラールツーリズムに関する世界ハラール基準も発表されることだろうが、どのような内容になるのか大変興味深い。

CICOTのハラール認証

今回の訪問先の多くはCICOTがハラール認証をしたカシューナッツ加工会社やお菓子屋で今回のイベントのスポンサーでもある。カシューナッツがプーケットの特産物でこれを加工してカシューナッツのわさび風味、のり風味、唐辛子風味など様々な味付けされているものがあり、中でも一番人気があるのは、わさび風味だそうだ。ここでも日本食ブームがかいま見られる。また、カシューナッツの花をしぼってジュースをとりだし、そのジュースを炭酸や、水でわってドリンクにする。

タイ全土に渡りハラール認証を実施しているCICOTであるが、規模も大きく大変システムとして確立されている。

事前に注文してあった帰りの飛行機での機内食は、もちろんモスリムミールだが、これにCICOTが認証した食事だということが理解できるように、ハラールロゴシールがミールに貼られていた。これをみて大変安心して食事をおいしく頂く事ができた。ハラールロゴにはモスリムの’安心’を運ぶ役目がある。食事の内容も味も大変満足のいくおいしい食事であった。逆に行きのバンコクープーケット便ではどう見ても隣の人の普通のミールと変わらないものが私のモスリムミールの中に入っていたので、何度も自分のプレートにモスリムミール、と書かれてあることを確認したが、ハム入りのサンドイッチと洋酒入りのケーキであった。結局、不安すぎて口には出来なかった。

同胞の温かさ

昼食は片田舎にあるモスクのコミュニティーの方々の手料理をいただいた。日中の暑い中、テントの下で地元の女性達が食べ物をお皿に入れて配ってくれている。手作り料理を振舞い、お客さんにおなかいっぱい食べてもらう。とてもモスリムらしい振舞いで言葉や国籍は違えど、心が通じる同胞で、共通の挨拶は’アッサラムアレイクム’。どこにいても同胞に巡り会えるのは本当にうれしいし、心が安らぐ。

この日は金曜日なのでジュマの礼拝のために男性もたくさん集まっている。女性も別室にて礼拝ができるようになっており、メンバーの女性達で順に礼拝を済ませた。

その中には気さくな在タイ マレーシア大使館の大使や、マレーシア産業機関の代表の女性も一緒だ。

モスクのすぐとなりにはイマムの自宅があり、その隣にタイ バティックのアトリエとショップがある。

溶かしたロウにハンコ形式で模様をつけていく方法や、ペンのようなものでロウを中に流し込み絵を書いていく方法などがあり、指で色をつけていく。色の濃さや薄さを指で調節していくのは、スリランカのバティックとは少し違っていた。鮮やかな彩りで、花や魚の模様がとても素敵だった。ここでも地元の人たちの暮らしや暖かさを体感でき、モスリムらしい光景がとても心を和ませてくれた。

合間に学生達がこの土地の観光業について意識調査のアンケートを実施していた。この村に来て何が印象的か、どうやって向上させられると思うか、などの質問で私はこのアットホームな雰囲気がとても印象的だったこと。都会では見られない人と人のつながりなどを体験できるとうれしいし、バティックが特産なのであればこれを利用したものなどで向上を計ることもできる、と書いた。

午後はイスラム学校の訪問。まずは校長先生のお話があり、学校の説明をしてくれた。ここでは幼稚園児から中学生くらいまでの子供達が将来のイマムやウラマーになるために勉強する。女児は皆ヒジャーブをかぶり、男児も帽子をかぶっている。私達をみると‘アッサラムアレイクム’と言ってくれる。こんな学校に自分の子供も通わすことができると良いのに、どのモスリムの母でも思うだろう。教育が最大の財産である、宗教において教育を受けることはどの社会でも少ないのが現状だと思うが宗教についてきちんと教育を受けることほど大切な教育はないのではないだろうか。一般教養はもちろんだが人は信じるものが揺らぐと全てがぶれる。は、言い過ぎかもしれないが社会はその上に成り立つ故、特に現代人には信じるもの、信じる事が大切だと思う。そこから秩序が生まれるのではないだろうか。仏教国である、このタイでイスラム学校があることに驚いたが、逆にモスリム人口14%の力でもある。

展示会

そして、いよいよ第2のメインイベントである、展示会へ到着。巨大な広

 
  • ハラールとは
  • 企業の方へ
  • 会員のご案内
  • セミナー・講習 開催案内 
  • ハラール認証取得企業一覧
  • レシピ紹介
  • 代表ブログ

お問合せ

NPO法人 日本ハラール協会

〒547-0035
大阪市平野区西脇1丁目1番2号
ミヤコ三愛ビル
FAX:06-6704-7081
Mail:info@jhalal.com

お問合せ

 

このページの先頭へ戻る